こんにちは。
明彩工業の佐藤です。
外壁サイディングの目地に詰められたコーキングは、外壁の動きに追従するために必要であり、また雨水がサイディングの裏側に入り込まないようにする役割も果たしています。しかし、コーキング材は時間とともに劣化し、交換が必要になる場合があります。
たて樋の支持金具は、外壁サイディングの出隅コーナー材の目地または目地の真横に打ち込まれていることが一般的です。そのため、既存のコーキング材を取り外す際には、たて樋が邪魔になってしまい、コーキングの撤去ができません。
コーキング専門の職人によると、コーキング工事の時に元請け業者がたて樋を取り外してくれるケースはほとんどないとのことです。代わりに、たて樋の支持金具のバンドを緩めて、動かせる範囲内のコーキングを撤去し、撤去できない部分には既存のコーキングの上に増打ちするとのことです。増打ちした場合は、どどの部分のコーキングが撤去されたかはわからなくなります。
私が担当する現場では、コーキング工事のタイミングでたて樋を取り外しています。最上部の集水マスの部分は切断せずに取り外せる場合もありますが、最下部は切断し、再取り付けする際には継手(ジョイントとも呼ばれます)を使用して再接続します。
たて樋は一般的に直径60ミリの丸型が多く使用されますが、同じ直径でもメーカーによって微妙に寸法が異なることがあります。これは日本の工業製品の高い製作精度に起因するものと言えます。
既存のたて樋のメーカーを調査し継手を購入することとなります。また、四角いたて樋や生産中止のものも存在するため、切断はのこぎりで比較的簡単に切れますが、再取り付けには部材の購入を含めて手間がかかることを覚えておいてください。一部の取り付け箇所では、新しいたて樋に交換する場合もあります。
たて樋の取り外しと再取り付けは費用がかかりますが、外装工事の見積書に明記し、詳しく説明します。工事の品質を重視する方は、経験と実績の確かな当社に是非ご依頼ください。