【10年間直らなかった雨漏りを解消するには】ガルバリウム鋼板 カバー工法の工程をご紹介します
執筆者紹介
明彩工業株式会社 代表取締役
佐藤隆乃里
外壁・屋根塗装の国家資格である一級塗装技能士の検定員。三鷹市・武蔵野市・小金井市を中心に初心者に優しい外壁塗装や屋根工事を手掛けている。豊富な知識を活かし、外装工事の見積もりを依頼した会社が安心できる会社かどうかを公平な視点でアドバイスする診断サービスも提供中。
執筆者紹介
明彩工業株式会社
代表取締役 佐藤隆乃里
外壁・屋根塗装の国家資格である一級塗装技能士の検定員。三鷹市・武蔵野市・小金井市を中心に初心者に優しい外壁塗装や屋根工事を手掛けている。豊富な知識を活かし、外装工事の見積もりを依頼した会社が安心できる会社かどうかを公平な視点でアドバイスする診断サービスも提供中。
コロニアル・カラーベストと呼ばれるスレート瓦の重ね葺き工事
10年前から雨漏りをしており、コーキングなどで度々修理していたようですが、棟の部分の防水シートが破けれいるので、抜本的にやり替えることになりました。
既存のスレート瓦はアスベストを含有しているので、撤去処分に費用がかかるため、上からガルバリウム鋼板の屋根を重ねて葺くカバー工法を採用することが多いです。
施工前 コロニアルやカラーベストと言われているスレート瓦の屋根です。
棟の雨押えの継ぎ目から雨水の侵入が見られます。
棟の雨押え板金を撤去します。
棟下地のヌキ板を撤去した状態です。
スレート瓦の下の黒い紙が防水シートです。 この防水シートが切れているので雨漏りが発生しました 。防止シートの耐用年数は25〜40年程度です。
防水シートを下から上に敷き込みます。
この防水シートの品質によって耐用年数が変わります。今回は裏側に接着剤がついている自着シートを使用しました。
棟の雨押え板金をビスで固定するための垂木を固定します。
下地の垂木を守るために、更に防水シートを貼り付けます。
雪止金物を取付ます。
雪止金物は一段づらして固定します。
隅棟の雨押え金物を下から取付けます。 笠木同士の継ぎ手にコーキングを施し、雨水を吸い上げないようにします。
隅棟と棟トタンの取り合いもコーキングを施してから重ね合わせます。
マスキングテープを剥がすとこのようになります。 コーキングは表面だけではなく、裏側にたっぷり充填するので雨水は入りません。。
棟の一部の防水シートを切り取り、屋根材下の湿気が抜けるようにします。 雨押え金物を両側から固定します。
最後に換気用の棟金物を取付けます。 換気棟の空気孔から雨水が吹き込んでも防水シートを切り取った部分には雨水が入らないように工夫してあります。
ガルバリウム鋼板のカバー工法の完成です。
施工後